Reactの勉強によいと評判の「りあクト!」シリーズを購入してみました。
昨年改定され、全3巻になったらしい。ボリュームはかなりあります。 2巻の基礎編まで読み終わりました。ここまで読んだ感想を簡単に。
とにかくわかりやすい!
一言でいうとこれにつきます。いいなと思ったポイントをまとめると、
- 対話形式で進行しており、読みやすい
- 最悪JavaScriptを知らなくても読み進められ、JSで躓きやすいポイントがコンパクトにまとまっている
- TypeScriptの事前知識不要
- Reactの特徴や、今の仕様(関数コンポーネント、Hooks)に至った経緯が詳しい
- Webの情報では収集しきれないようなベストプラクティスが多数掲載
1. 対話形式
Ruby on Railsを使っていたが、急にフロントエンドに回ることになり、React+TSを短期間で覚えないといけなくなった、というシチュエーションで書かれています。文中ではReactのMVCフレームワークとの比較や、JS/TSとRubyやJavaの多言語との対比を用いて解説されている部分が多いです。
2. JavaScriptを知らなくても読める
1巻がJS、TSの言語・環境編になっています。変数の宣言、関数、クラス、無名関数など、Reactを書くのに必要な知識は、JSをほとんど知らない人でも習得できるようになっているように感じました。
特に秀逸だったのはthisの挙動の理解です。thisを暗黙のうちに与えられた引数として考えるという考え方は非常にわかりやすかったです。
また、関数型プログラミングの解説が厚いのも、知らなかった私としてはありがたかったです。
ただし、本編ではJSを全く知らない人は「JavaScript Primer」という入門書を先に読むように指南されています。
3. TypeScriptの事前知識不要
型がつくことで何がありがたいのかから解説されています。要点が絞られておりわかりやすいです。
4. Reactの特徴や仕様変遷が詳しい
VueやAngularと何が違うのかなど、理解に役立つネタが数多く載っています。 なぜクラスコンポーネントではなく関数コンポーネントになったのか、どういう経緯でHooksができたのか、かなり詳しく載っています。
5. ベストプラクティスが多数掲載
npmのインストールから丁寧に記載されています。とくにLinter等の環境設定が詳しく掲載されていたのはありがたいです。
読んでみて
全3巻、600ページほどあるため、読むのに体力が必要なところが弱点ですが、公式のドキュメントを読むより早く知識が整理されると思います。
私はReactの公式チュートリアル(Tic Tac Toe)を一通りやった後に読みました。 公式チュートリアルはクラスコンポーネント+JSで書かれているのですが、これを関数コンポーネント+TSでリファクタしてみました。
コードは不完全だと思いますが、一通りできるようになったのは良い収穫です。 (詳しい方いらっしゃればコードの誤りなどご指摘いただけると喜びます)
りあクト!はおすすめ
同人誌の技術書ってどうなん?って思ってましたが、とても良かったのでレビュー記事書きました。 Reactの学習に悩んでいる方、おすすめです。